初配信にはたくさん人が来てくれて嬉しかったのに、1週間経ったらパタッと人が来なくなった…」
「毎日2時間も配信しているのに、フォロワーが全然増えない。私って才能ないのかな」
新人ライバーさんとの面談で、毎日のように耳にするSOSです。でも、安心してください。「最初の3ヶ月で結果が出ない」のは、あなたに魅力がないからではなく、それがライブ配信という世界の「正常なルール」だからです。
ここで心が折れて辞めてしまう人が驚くほど多いのですが、本当にもったいない!今日は、途中で迷子になってリタイアしないための「成長の地形図(ロードマップ)」を、私たちマネージャーの視点からこっそりお渡しします。
なぜ「1ヶ月目」に絶望してしまうのか?
「頑張っているのに伸びない」と感じる時、実はあなたの認識と現実の間に、ちょっとしたズレが生じています。このズレの正体を、心理学や教育学の言葉を使って解き明かしてみましょう。
ライブ配信アプリの大半は、登録したばかりの新人ライバーを「話題の新人」としてトップ画面に露出しやすくするシステムを入れています。これにより、最初の3日〜1週間は実力以上のリスナーが訪れます(ご祝儀期間)。しかしこの優遇が終わると、潮を引くように人が消えます。この「落差」を「自分のせいだ」と勘違いしてしまうのが、一番最初の挫折ポイントです。
人間は「努力した分だけ右肩上がりに成長する」と思い込みがちですが、実際の成長は「階段状」になります。いくら配信をしても数字が全く動かない「横ばいの時期(プラトー:高原)」が必ず存在し、それを越えたある日、突然グンと数字が伸びます。最初の3ヶ月は、まさにこの「結果が出ない横ばいの時期」のど真ん中なのです。
つまり、最初の3ヶ月は「結果が出なくて当たり前の、耐える時期」。これを知っているだけで、心の余裕が全く違ってきます。では、この「結果が出ない3ヶ月」をどう過ごせばいいのでしょうか。
Month 1:「数字を捨てる」勇気を持つ
最初の1ヶ月で一番やってはいけないのは「数字を追うこと」です。ご祝儀期間が終わった後の数字など、見ていても心が削られるだけ。この時期の最大のミッションは「配信を自分の生活のルーティンに組み込むこと」ただ一つです。
- 「毎週火・木・土の20時」など、同じ時間に配信し続ける
- プロフィールの写真と自己紹介文を、最低限「完成」させる
- 他の人気ライバーの枠に遊びに行き、「挨拶の仕方」をパクる
「今日誰も来なかったらどうしよう…」と震えながら配信ボタンを押す気持ち、よくわかります。でも、最初の1ヶ月は「壁に向かって喋る練習」でOK。ラジオのパーソナリティになったつもりで、誰もいなくても「今日も疲れたねー!」と元気に喋り始める練習をしましょう。
Month 2:「種まき」と「エラー」を楽しむ
配信に少し慣れてきたら、次は「見つけてもらう」ための種まきです。ここで大切なのは「成功すること」ではなく、「何をやったらダメなのか(エラー)」のデータをたくさん集めることです。
- 配信前日と当日に、X(旧Twitter)などで必ず告知をする
- 「歌縛り」「激辛ペヤング食べる」「寝落ち朗読」など、週1回はいつもと違う企画を試す
- 同ジャンルのライバーさんやリスナーさんとSNSで交流を始める
気合を入れて準備した企画ほど、誰も見てくれなくて大スベリする。これ、ライバーあるあるです(笑)。でも、それでいいんです。「この時間帯にこういう企画をやってもウケないんだな」というエラーデータが取れたら、それは大成功の配信なんですよ。
Month 3:「私らしさ」の小さな村を作る
3ヶ月目になると、色々なエラーを繰り返した結果「自分が無理なく話せるスタイル」が少しずつ見えてきます。100人の一見さんを集めるのではなく、3人の常連さんが「居心地がいい」と言ってくれる小さな村(コミュニティ)を作っていきましょう。
- 「おつかれさまでした!」だけではない、自分専用の挨拶やポーズを決める
- 前回来てくれた人の初めのコメントに「〇〇さん、今日も来てくれたんですね!」と盛大に喜ぶ
- 配信終わりに、リスナーの意見を少しだけ取り入れた「次の配信の予告」をする
リスナーさんが定着する最大の理由は「ライバーが自分を覚えてくれているから」です。たった3人の常連さんが、あなたの枠の「空気感」を作ってくれます。その温かい空気感に惹かれて、4人目、5人目の新しいリスナーさんが立ち止まってくれるようになるんです。
焦らず、あなたのペースで「階段」を登ろう
ライバー活動は、短距離走ではなく長距離マラソンです。最初の3ヶ月という「結果が出なくて苦しいプラトー(横ばい)の時期」を、正しい考え方で乗り越えることができれば、必ずある日突然、一段上のステージへと駆け上がる瞬間がやってきます。
周りのライバーの派手な数字と比べて、「私なんて…」と落ち込む必要は全くありません。あなたは今、一番大切な「土台」をしっかり作っている真っ最中なのですから。
